夏休みの予定
今週のお題「夏休み」
夏休みと聞くと、まず思い出すのは祖母の顔だ。
祖母とは別居していたが、夏休みになると、自分たちの世話をするために、我が家に長期滞在していた。
祖母とは、本当に長い時間を過ごした。
友人を家に招くと、祖母は近くのコンビニまで行って、お菓子やら軽食やら買ってきてくれた。
自分が母に怒られるときも、祖母はいつもフォローしてくれた。
祖母は料理が上手く、いつも手の込んだものを作ってくれた。ただ、それが、子供のころの自分の味覚には合わず、不満を言ってしまったこともあった。
そんな日々もやがて、自分の成長とともに、終わっていった。
それでも、年末やお盆には祖母の家に行き、たくさん話をした。会う機会が減ったからか、毎度、料理は豪華になっていた。
祖母が我が家から帰るとき、自分が祖母の家から帰るとき、必ず握手をして別れた。
ありきたりではあるが、そのたびに、自分の中に力が伝わっていた。
今の自分の暮らし中で、不思議に思うことがある。特に理由もないのに、頑張れるときがある、ということだ。
最近になり、そのモチベーションの原点は、自分の心の奥底にある、「家族に胸張って会えるように」という思いではないかと感じてる。
今までは少なからず、自分の努力で、自分の力で道を切り開いてきたと感じていた。
だが、そんなことを思うのはおこがましいことだ。バカ息子のたわごとだ。
自分を、頑張ることに向かわせてくれたのは、自分のことを真剣に考えてくれる人の存在があったから。決して、自分一人だけの意思では、頑張れなかったはず。
今の自分が、誰かの人生のモチベーションにつながるような力を与えることは、できないけれど、この一週間、明日一日を頑張るモチベーションなら与えられるかもしれない。
そんな感じで、ちょっとでもいい方向に行けばいいなと思いながら、今年の夏を過ごす予定。