青春、なのに共感できる作品「wallflower 」
直訳は「壁の花」、という意味で、パーティなどで輪に入れず、部屋の隅の壁際にたたずんでいる人のことをいいます。
そして、ベストセラー小説のタイトルでもあります。
The perks of being a wallflower
一言で言えば、青春小説。それも、ストレートにきらきらした青春ではなく、いろいろなむず痒い感情とともに成長していく、そんな物語です。
青春感、アメリカのティーンのイメージそのもの。若々しい、瑞々しい、そう言った感情、体験を少し羨ましく思えてきます。
何につけても「ラッシュ」、「旬」というものがあり、高校、大学時代は青春ラッシュ。みんながそこに集まるので、特定の人しかそれの楽しさを享受できないこともあります。
そのため、本書を読んで、直接的に自分の過去と共鳴することは少ないかもしれません。ただ、描かれているシーンの一部に、不意に深く共感することがあります。そんなシーンから、過去を恨むことなく、部分的でも、青春だったなと思える日々を大事にすることを思い出させてくれます。
そんな時代もあったなという感情が、自分は確実に歳をとってきていることを分らせてくると同時に、今からでもまたこういう楽しいことやってみたい、そんなさわやかな、活力になるオススメの作品です。
僕は、多読勉強を兼ねて本で読みましたが、結構ハードでした。日記形式の自分語りので書かれているので、時々ストーリーを見失ってしまいました。
プライムビデオにもあるので、作品だけ知りたい方はそちらがオススメです。
僕自身は、夜を車で疾走するシーン、なぜかものすごく心に響くものがありました。いいシーンです。そんな、シーンがどこかにあるのではないでしょうか。