Constant dropping

PM(プロジェクトマネージャー)の日々

PMの権利と責任

プロジェクトが炎上しています。厳密にいえば、炎上しかけるぎりぎりで耐えている状況で、社内的には一番しんどい時期です。

 

プロジェクトマネージャーの僕も連日激務を強いられており、年明けてからの記憶がほとんどないですが、何とかピークは脱したと思われます。

 

この数週間を振り返ると、いろいろと思うことはあります。

 

チーム内の担当者(もちろん先輩)に完全に任せていた案件が、今になって、やはり改善できなさそう、という報告が上がってきて、なんとかしてくれ、と言われる。当初から不安視していたが、とんでもない日程間で進めており、まったく何とかできない状態でのギブアップ宣言。

 

自分が見ていた案件でも、「このストーリーでやればうまくクローズできる」というものは見えているのに、社内的な利害関係、パワーバランスに振り回され、どんどん話がこじれていく。

 

どちらも自分が絶対的な地位と権力を発揮して、

「この方針で行きます、異論は認めません」と言い切り、マイクロマネジメントしていれば、うまくやれたんじゃないか、そう後悔してしまいます。

 

もちろん、うまくいかなかったかもしれませんが、権利を行使していないのに、責任だけが降ってきた今の状況に納得がいっていない自分がいます。

 

うまくいっているときには、チームメンバーに好きに動いてもらうべき、しかし、不穏な空気があるときは、プロジェクト全体が見えている自分が絶対的な力をもって、指示していかなければならないのだと、強く実感しました。

 

ですが、そこでもう1つ、冷静になってしまうのが、僕がまだまだ若手だということです。短期的に見れば、上記したように、社歴も年齢も関係なく、とにかくプロジェクトを成功させることを第一にして、管理職の力を借りてでも、マイクロマネジメントしていくべきですが、それをやり、今の危機状況を乗り越えた後、僕の周りに人はいるのでしょうか。

 

勝ち馬に乗らせて信頼を勝ち得ることで、今後もいい関係を持っていけるのかもしれません。答えはわかりませんが、なんとなく、会社のために自分を犠牲にして割を食っているだけなんじゃないか、とそんな風に冷めてしまう自分もいます。

 

ともあれ、起こってしまった状況は変わりません。中途半端に人に任せ、責任だけが帰ってきてしまった世界線でやっていくしかないのです。

 

中途半端でポジションを明確にしないことが一番まずい、と頭ではわかりつつ、それを無意識のうちにやってしまうので、この教訓は語り継がれているのだな、と実感するのでした。