勧酒
友人と久しぶりに2人で酒を飲んだ。
中身があるような、ないような話ばかり。
だが、不思議と嫌な感じはしなかった。
他の誰かだったら、もっと中身ある会話しないととか、心配になるが、彼だけは違う。
お互いに、ダメなところを出しながら、本当にくだらないことばかり話した。
彼とは、お互いのダメな時期を共有してきた。だから話していると、自分の嫌なとこをそのまま見てるようで苦笑いしてしまう。
伊坂幸太郎の著書、アイネクライネナハトムジークでは、いい出会いとは後から分かるものだと言っている。
「あとから振り返ったとき、そこにいたのがその人で本当に良かったと思えるような出会いが最高だ」
まさしく、いい出会いだった。