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PM(プロジェクトマネージャー)の日々

法廷遊戯

また1人、好きな作家が増えました。

 

五十嵐律人さんという方。人気作家、伊坂幸太郎さんと同じ、東北大学法学部出身で、本人も何かのインタビューで伊坂さんついてコメントしていました。

 

だいぶ期待値高めで読み始めたのですが、、それを超えてくるほど、面白かったです。純粋にのめり込んで読んでしまいました。

 

タイトルの通り、法律や裁判に関することをテーマとしたミステリーです。しかし、堅苦しくなく、法律や裁判に対する深い見識を持ちつつ、それを読み手が理解できる粒度まで噛み砕かれています。

 

ストーリーも凝っていつつ、非常にすっきりしているというか、キャラクターがあっちこっち行かず、とにかく丁寧、読み手を置き去りにしない、というのが印象的でした。結構ページ数はあるんですが、読み始めると止まらず、一気読みしてしまいました。

 

色々な映像作品がある昨今ですが、やはり活字ならではの描写の面白さや文体の面白さがあり、読書の楽しさを思い出させてくれる、素晴らしいミステリーだと思いました。

 

年末年始の休みにおすすめの1冊です。 

 

 

法廷遊戯

法廷遊戯