読書習慣の活かし方
読書習慣はつけるべきだな、とつくづく思います。意外と、日常の些末な意思決定でも活用しています。
意思決定において、多くの場合、人間の本能が理性に勝ちます。なので、自分の頭で考えれば、当然、目先の享楽に流されます。僕も弱い人間ですから、容易に快楽主義に陥りそうになります。ただ、読書習慣がある程度ついてからは、「ここで自分の頭で判断していたら、読書をしている意味がないな」という発想ができるようになりました。読書で学んだ考え方を活かすことで、自分の主観や目先の楽しみにとらわれない判断ができます。
よく、「読書は行動にまで移して初めて意味がある」と言われます。その通りだと思いますが、人間そんなにすべてを実行できるわけではないですよね。なので、最近僕が気が付いたのは、懐に考え方をしまっておく、というイメージです。いざ、というとき、アドバイスをくれる賢い友人のように、本と付き合っていきたいと思いました。
新年読書
正月休みです。こういうゆっくりできるときに、自分の人生をどうしたいか、について定期的に考えるようにしています。
就職する前に購入し、そのまま実家に置いていた、良さそうな本があったので読み返しました。
僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと 和田一郎
あらためて自分が企業で働いてから読むと、どんな人生にしたいか、考えさせられます。
なれる、なれないは別にして、上に上がっていくのはやはり相当な苦労も伴う、サラリーマンとしてお金をたくさんもらうのは本当に大変だな、と感じてしまいました。
この本、筆者の背景とか人柄とか、そちらを踏まえて読むことが重要ですが、ここでは会社での立ち居振る舞いに対する筆者の考えを紹介します。
前半では、会社という場所でのゲームには全力で参加することで、学びを深めていく。業務も選り好みせず、目の前のことを全力でやるやつは、得るものが違うと述べています。
一方で、後半では、どんなに忠誠心や愛着を持って会社のため、身を粉にして働いても、会社はそこまで評価してくれないし、そのときの時代の流れや部門の経営状況が、よほど大きな影響力を持っている、ということが述べられています。
つまるところ、会社人として生きたいなら、しっかりと教科書通りのことを「やり切れ」ということを教えてくれています。
評価してくれないからがんばるな、ではなく、どうやったらそんな状況の中でも評価されるポジションにいられるかを考えて動いていく必要がある、ということです。
他の後悔として、ゴルフをやらなかったことや、自分の信念を貫きすぎたことなどが書かれています。
別に今の時代で有れば、普通かもしれませんが、2000年代初頭の大企業であれば、これはかなり大きなことなんだろうな、と想像します。
感想
課長って大変なんだなって思いました。自分もある程度、マネジメント的なことをやっていますが、最終責任や事業を考えることがない、という意味では、何もプレッシャーなどないな、と思えてきました。せっかくそんな若手なのだから、今から頭を悩ませて土日を過ごさないで、もっといい意味で無頓着に生きればいいなと、ちょっと本書からはそれますが、思いました。
それから、勉強しておくことの重要性も述べられています。何か特別なことではなく、日常の業務の中で使っているけど、少し弱点になっているものを意識的に訓練で伸ばしておく、ということが大変勉強になりました。
スピーキングを勉強しておくことを実践していきたいと思います。
今どきの若者の感想になってしまいますが、出世とは何なのか、考えさせられます。今は目の前のことを頑張りつつも、自立できる状態には近づいていけるよう、毎日の業務への取り組みを見直していかないとな、と今の20代の1時間を大事にしていかないといけないな、そんなふうに思いました。
読書の秋 2021
10月なのに暑い、という気持ちと10月なのに寒い、という気持ちを一手に感じた1週間でした。季節が変わるときは徐々にでなく、ある日を境に一気に変わっていくものだなとしみじみとしています。
プロダクトマネージャーとして業務は、まずは第1クールを乗り切りました。そんなに難しいプロダクトではありませんが、若手の自分にとっては結構重い役割。それでもなんとかやってこれたのは、何の実績もない僕なんかの指示とかじ取りについてきてくださった心優しき皆様のおかげです。
それと本にも助けられました。日常の考え方の矯正にもつながり、自分を相対化できるので、定期的な読書は大事だな、と感じています。
最近、読んだ2冊
タイトル通り、ソニーの「なんか微妙。。」という時期から現在の輝かしい業績に再生させた平井さんの物語です。現代版の伝記みたいで読みやすく面白いです。
以下の点が印象的でした。
・リーダーたるもの、EQスキルが何より大事
・まずは、現場の声に耳を傾け現状を理解すること
・オートパイロット状態になるまでがリーダーの勝負どころ
見抜く力 佐藤優
知の巨人、佐藤さんの本です。タイトルこそ見抜く力というので、交渉ノウハウかと思いますが、実際は、外交から培ったビジネスパーソンの考え方の指南書、といった感じで学びが多かったです。見抜く力を持つ人になるには、日本の大企業の一員的な考えを捨てなければ、今後、落とし穴にはまることになりますが、なかなか難しい。。こういった考えを繰り返し読んで、少しじつ潜在意識に刷り込むことしかできないと、僕は思いました。
以下の点が印象的でした。
・AIネイティブになると受動的になる。キュレーションでいろいろと提示してくるので自分が考えている、調べている、選んでいるようで、実は選ばされている。
・基本的な教養がないと見抜かれる。ぼろがでる。
・損得勘定よりも価値判断。自分がいいと思うか、悪いと思うか。ルールを守っているから、にプラスして、価値判断ができるようにならないといけない
プライベートでも最近は、自分なりにデザインしていくことを始めました。
端的に言えば、
・自分から連絡を取る
・意識してお金を使う
・自分で自分をご機嫌にする
この3点です。
案外自分でも、楽しもうと思えばいくらでも楽しくすることができるじゃん、とうれしくなりました。
気が付けば、今年も残り2か月。この前、こんな感じの記事を書いたばっかなきがしていて、本当に年を取ると一年があっという間だな、と思います。忙しい毎日でも、たまに立ち止まって、楽しいことやって、今年を終えていきたいなと思います。
人生を潤してくれたもの紹介
最近、私生活において、ゆるく考えるようになりました。毎日、仕事頑張ってて、えらいですから、休みの日は、心の底から楽しく過ごせるように工夫しています。
寝過ごしてもいい、酔っぱらってもいい、みんながいろいろ旅行とか、会食とかしだしても何も気にしなくていい。自分が楽しいことをとにかくやって、自分がいい気分でいられるようにすること。
自分が満たされないままに、人と付き合うと、人に自分を満たしてくれるような過度な期待をしてしまいますから、まずは自分をいい状態にすることが大事、そんな、いろいろな所でインプットしたTipsを自分なりに解釈しつつ、暮らしている最近です。
最近、僕の人生を潤してくれたものを紹介します。
・ガルボ ホワイトチョコ
食感がたまらないです。止まらず食べてしまいますが、脂質、糖質ともに半端ないので、そこは腹くくって食べます
・グッドヘルスのポテトチップス
わかっています、食べないに越したことはないことを。ざっくざくの食感がお酒に合います。
・アサヒ レモンクラフト
香りと甘すぎないところが、食事に合います。これと、刺身で晩酌をするのが、週末の楽しみになっています。キャップ付きで飲みやすいのもGood
・ホワイトムスクのルームスプレー
めっちゃいい匂いです。お風呂上りみたいなにおいします。QOLが上がります。
・アイリスオーヤマ 卓上IH
自炊しないので、調理器具一切なかったのですが、さすがに食生活に危険を感じ購入しました。レンジしか持っていませんでしたので、焼く、という調理法のおいしさに感動しています。結局、冷凍ギョーザばかり食べて、食生活は、、、
・出口治明さんの本
最近、よく読んでいます。歴史に基づく洞察で、非常に面白いです。語り口も親しみやすくて読みやすいです。以下は、プライムリーディングで無料で読めます。これが無料で読めたのはすごく得した気分です。
そんな僕もこの土日でだいぶリラックスできました。連休最終日、誰かを誘って、出掛けようかな、とそんなことを考えて、のんびり過ごすのでした。
英語じゃないと彼は言う
「何度も言いますが、英語ではありません。片言でも、相手の要点を的確につかんで、返答できれば、グレイト、と言わせることができます」
いつもメンターに小言を言われる毎日です。うっとうしいなとも思い通つつ、逆に2年目の自分が、何も言われずに業務出来てしまう会社ってどうなんだろう、とも思います。言われるうちが華ですね。
久々に英語に関してのトピックです。就職後、バリバリとは言えませんが、時折、英語で仕事をしています。海外営業とのやり取り、お客さんへのプレゼンなどです。僕の英語は決して流暢ではありますが、相手に、こいつはある程度英語を理解しているな、と思わせられるだけの英語力はあります。それでいいと思っていましたし、実際、自分がやってきた英語が仕事でつかえて満足していました。
そこに対しても、まだまだ甘ちゃんの甘ちゃんだと、東南アジアの営業所で経験を積んできた僕のメンターは言います。
「ただ流暢に話すだけなら、通訳を雇えばいい、それをやっている企業もいる、そんな中でなぜうちは、エンジニアが自ら交渉の場に立つのか。それをもっと考えろ」
オンラインであることを利用して、ゴリゴリにカンペ読んでプレゼンをする僕に、あきれたような目をして、こう言いました。
まだまだ薄っぺらい仕事しかできていないなと、日々痛感します。大事なことは英語じゃない、という言葉は、ありきたりですが、英語がある程度できる人しか言えない、かなり高いレベルのコミュニケーション能力を指していると思います。
英語微妙だけど、エンジニアとしてもスーパーマンでもないけど、その両方の話をできて、人間味もある。
今後の個の時代、生き残っていけるのは、こんなセールスエンジニアではないかと感じました。
年末年始、自分を労う
今年も終わりです。やること考えたらのんびり休んでいる場合ではないですが、休みます。
入社、自粛、引越し、夜勤、色々なことあったけれど、前を向いて、やってきて乗り越えてきました。よくやってきた、と自分を労おうと思います。
突然ですが、最近のオススメ本を紹介します。
・もしアドラーが上司だったら 小倉宏
嫌われる勇気で有名になったアドラー心理学ですが、本書もそれに関連します。嫌われる勇気よりもサクッと読め、なかなか面白いです。ストーリー形式のビジネス書ってなんか読んでしまいます。進研ゼミの漫画を昔良く読んでた影響ですかね。
オススメの曲
・ハルカ YOASOBI
いい曲です。1年頑張ってきた自分を称えてくれるような、優しい声、サウンド。。。すばらしいです。
いい作品や音楽を楽しんで、楽しい時間を増やしながら、今年を終えていきましょう。
法廷遊戯
また1人、好きな作家が増えました。
五十嵐律人さんという方。人気作家、伊坂幸太郎さんと同じ、東北大学法学部出身で、本人も何かのインタビューで伊坂さんついてコメントしていました。
だいぶ期待値高めで読み始めたのですが、、それを超えてくるほど、面白かったです。純粋にのめり込んで読んでしまいました。
タイトルの通り、法律や裁判に関することをテーマとしたミステリーです。しかし、堅苦しくなく、法律や裁判に対する深い見識を持ちつつ、それを読み手が理解できる粒度まで噛み砕かれています。
ストーリーも凝っていつつ、非常にすっきりしているというか、キャラクターがあっちこっち行かず、とにかく丁寧、読み手を置き去りにしない、というのが印象的でした。結構ページ数はあるんですが、読み始めると止まらず、一気読みしてしまいました。
色々な映像作品がある昨今ですが、やはり活字ならではの描写の面白さや文体の面白さがあり、読書の楽しさを思い出させてくれる、素晴らしいミステリーだと思いました。
年末年始の休みにおすすめの1冊です。